中小企業診断士とは

中小企業診断士を取得するリアルなメリットとデメリット

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日経新聞社が行ったアンケート調査では「仕事で役立っている資格」で人気1位だったり、AIに代替されない仕事で士業で唯一選ばれている中小企業診断士。

ただ、独占業務もないし知名度も他の士業と比べてイマイチでメリットがわかりにくいですよね。

本記事では私が実際に中小企業診断士に合格したあとに感じているメリットとデメリットをまとめました。

 

中小企業診断士登録証

 

中小企業診断士になる3つのメリット

中小企業診断士になるメリットはたくさんあります。

ここでは代表的な3つのメリットに絞り紹介します。

 

論理的思考力(ロジカルシンキング)が身に付く

中小企業診断士試験は他の資格試験と違い暗記だけでは合格できない試験です。

一次試験はマークシート方式なので暗記のゴリ押しでもある程度得点できますが、論述形式の二次試験は論理的思考力(ロジカルシンキング)ができないとまず受かりません

 

論理的思考力を鍛えることによって、

 

答えを知らなくてもヒントから答えに近づくための合理的な考え方が鍛えられる

 

というのが他の資格ではまず得られないメリットです。

司法書士や公認会計士などの難関士業も試験で試されるのは知識を覚えているかどうか?です。

 

中小企業診断士試験では経営判断という答えのない問題に直面したときにいかに合理的な判断が下せるか?が問われます。

 

あなたが社長じゃなかったとしても、実際の仕事で答えのない問題で上手く判断することで地頭が良いという評価を貰えるでしょう。

中小企業診断士試験は地頭を鍛える試験といっても過言ではありません。

 

他の資格試験では知識は身に着けられても地頭を鍛えられるものはありません。

だからこそ、他の士業で独立している人は経営力を身に着けるために診断士の勉強をしてダブルライセンスを目指すことが多いのでしょう。

 

管理職として評価されるための能力が身に付く

中小企業診断士試験で問われる内容は、1次試験では「企業経営理論」「財務・会計」「運営管理」「経済学・経済政策」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」と非常に幅広く試されます。

これらの経営の根幹となる知識だけなく、2次試験では1次試験で覚えた知識を使いながら、実際の事例をもとにした「組織人事」「マーケティング・流通」「生産・技術」「財務・会計」を論理的思考力を駆使して解かなくてはなりません。

 

幅広い分野に精通するだけでなく、実際に知識をアウトプットする能力も磨かれます

当然これまでより仕事の質が高まるだけでなく「中長期計画の作成」「新規事業の立ち上げ」「人事制度の作成」「資金調達」などの経営層に近い業務への携わることも考えられます。

 

また、診断士の試験範囲には「組織構造論」「組織行動論」も含まれています。

これらを修めており論理的に組織を運営できる人間と、雰囲気と気分で組織を運営する人間ではどちらが評価されるでしょうか?

まともな組織なら当然、前者ですよね。

 

さらに、中小企業診断士を持っていなくても優秀な管理職は組織運営など中小企業診断士に求められる能力をすでに修めていることが多いです。

中小企業診断士になり同じ目線に立つことができれば、

その管理職が本当に意図するところは何か」「何を期待しているのかを察することができます。

自分より上の人間の意図を察して立ち回ることにより評価が上がり、あなたの昇進も早くなることでしょう。

 

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社内・社外からの評価が上がる

当然ですが、中小企業診断士という肩書もあなたの評価に影響します。

あなたが同期と出世争いをして、ほぼ同じ能力でどちらかしか出世できない場合、人事や上司ならどう判断すると思いますか?

ほぼ同じ能力だったら選ぶ理由が必要です。

 

中小企業診断士を持っているという経営全般の知識論理的思考力裏付けはあなたを選ぶ理由になります。

 

転職活動でも同じです。

面接官はアピールをされている内容の真偽を確実に判断することはできません。

そこで中小企業診断士という資格の存在がアピールの内容に説得力を持たせてくれます

 

中小企業診断士を目指すことのデメリット

中小企業診断士は他の資格と違い、独占業務がないからこそ合格できなかったとしても論理的思考力や経営全般の知識が身に着けばメリットがあったと言える資格です。

正直デメリットはないと考えていますが、すこし無理やり上げてみました。

 

中小企業診断士には独占業務がない

冒頭でも触れた通り、中小企業診断士には独占業務がありません。

司法書士や税理士みたいに合格後のわかりやすいメリットがないため知名度は低めですね。

 

ただ、決められた独占業務はルーティン業務になりやすく、これが原因でAIの代替可能性が高いと評価されています。

将来性を考えると独占業務に固執せず、柔軟に仕事を広げられる中小企業診断士の未来は明るいです。

 

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合格するまでに平均1,300時間かかる

中小企業診断士は合格までに平均で1,300時間かかると言われています。

難関国家資格はどれも多くの勉強時間がかかるので診断士に限ったデメリットではないかもしれません。

 

ただ、これほどの勉強時間を確保するためにはこれまでと同じ生活リズムではまず不可能です。

私は独身(1人暮らし)+平社員のうちに中小企業診断士の勉強をしたので、残業も家のこともなにもせずに勉強だけに打ち込めました。

家庭があったり役職がついていたりするとそうはいきませんよね。

 

中小企業診断士試験は短期間に勉強時間をたくさん確保できない人でも合格できるように科目合格制度を採用しています。

科目合格制度にもメリット・デメリットはありますが、事情があって自分を追い込めない人はぜひ使ってほしいですね。

 

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どのような人が中小企業診断士を目指しているのか

自分以外に中小企業診断士を目指す人はどのような属性なのか?気になるポイントですよね。

私も独占業務がない資格を目指す人の目的は何だろうと勉強の合間に調べていました。

中小企業基盤整備機構(J-net21)が2016年に実施したアンケート調査をもとにデータをまとめ紹介します。

 

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中小企業診断士を目指す動機

項目 回答数 構成比(%)
経営全般の勉強など自己啓発、スキルアップを図ることができるから 1,215 28.8
中小企業の経営診断・支援に従事したいと思ったから 837 19.9
経営コンサルタントとして独立したいと思ったから 657 15.6
業務遂行上、中小企業診断士の資格が活用できるから 575 13.7
定年後に資格を活用したいと思ったから 493 11.7
転職など就職の際に有利だから 151 3.6
経営コンサルタントとしての信用を高めるため 137 3.3
中小企業診断士の資格を持っていると優遇されるから 106 2.5
その他 41 1
合計 4,212 100

 

中小企業診断士を目指す動機として1番多いのが「経営全般の勉強など自己啓発、スキルアップを図ることができるから」です。

論理的思考力を身に着けて管理職や経営層へ上ることを目指しているのでしょう。

 

中小企業診断士試験を受ける層は30,40代が多いです。

年齢的にも上位の管理職へ上がれるかどうか?の大切な時期なので中小企業診断士で周りと差をつけようとしていることが考えられます。

 

中小企業診断士以外の資格を取得しているか

項目 回答数 構成比(%)
なし(中小企業診断士のみ) 597 24
ファイナンシャルプランナー 322 13
情報処理技術者 305 12.3
販売士 205 8.3
社会保険労務士 169 6.8
ITコーディネータ 144 5.8
行政書士 123 5
技術士(補) 78 3.1
税理士 63 2.5
公認会計士(補) 13 0.5
不動産鑑定士(補) 8 0.3
弁護士 3 0.1
司法書士 3 0.1
その他 450 18.1
合計 2,483 100

 

中小企業診断士としてビジネススキルの底上げをしながら、他の資格を取得して専門領域を身に着けている人も多いです。

(逆に他の資格を取ったあとにビジネススキルのために診断士を取得するパターンもある)

 

ただ、アンケート調査の結果によると回答数1位は「他に資格を取得していない」です。

もちろん他にも資格を持っているに越したことはありませんが、中小企業診断士だけでも十分な資格ということですね。

 

中小企業診断士の年収

中小企業診断士の年収

 

アンケート調査によると平均年収は740万円(3,001万円以上を除いた数値)と公表されています。

日本の労働人口全体の平均年収は420万円だということを考えると相当高いことがわかりますね。

 

合格しただけでいきなり年収が上がるわけではありませんが、生涯年収をあげたいと考えるのならば取得しておいて損はない資格ですね。

 

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終わりに

中小企業診断士になるメリットは非常に多いことが伝わったでしょうか。

取得するのが早ければ早いほど生涯リターンは大きくなります。

 

たしかに合格するまでには多大な努力が必要です。

しかし、効率的な勉強法コスパの良いテキストを知ることで苦労は最小限に抑えられます

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